秋のコガモについて、中々カモ図鑑が出版されるまで不確定な情報に頼らざるを得ず迷いに迷った記憶がある。今季も既にコガモが飛来したこともあり、勘を取り戻すためにも改めて昨年のフォルダを振り返ってみる。
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コガモ♂成鳥非生殖羽 17/09/21 鴨川
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同上
ほぼ全身非生殖羽の個体である。
早秋のコガモはほとんどの個体が非生殖羽の状態で飛来する。秋に飛来するコガモは♀ばかりであると時折誤解されるが、生殖羽へ換羽が始まっていない、あるいは途上である♂が認識されていない。
三列は笹状に尖りが強く、淡色羽縁は狭い傾向にある。また若干鎌形に垂れ下がる。肩羽はこの個体は脇後端に波状斑が出現している為、♂とわかる。

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コガモ♂成鳥非生殖羽 17/09/21 鴨川
上個体はとは別。この個体も同様にわずかに三列は鎌形に垂れ下がる。
眉斑はややぼやけた印象を受ける。
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同上
尾羽は成羽。
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コガモ♀成鳥非生殖羽 17/09/21 鴨川
この個体ははっきり嘴基部に黒斑が出現している。三列は♂とやや異なり丸みを帯びる傾向にあり、この個体は羽縁が比較的太く♀的な三列をしている。
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同上
大雨覆の白帯は後ろに写る♂成鳥と比べてもはっきりと狭い。わかりにくいが、肩羽に薄っすらと縦斑がある。