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ヒドリガモ♀幼羽→第一回生殖羽 18/12/22 鴨川
12月に入ってから賀茂大橋付近の群れにいる個体。一見してかなり灰色に見えた。
換羽の進行としてはやや遅い程度であると思うが、かなり幼羽の部分が摩耗している。脇上列、肩羽、背、尾羽、胸などを中心にバフ色が強く、痛みのある羽毛は全て幼羽である。
それに対して、褐色身が強く摩耗の少ない新鮮味のある羽毛は第一回生殖羽。新羽(=第一回生殖羽)に太い横斑が見られ、全ての新羽にそのような特徴がみられる点からも雄化の傾向にあるのかもしれない。IMG_3486-crop
同上
サイズや雨覆のパターンなど♀幼羽のものとして問題ない。
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同上
このように摩耗の強いヒドリガモ♀幼羽の場合、灰色の印象が強くなり時折アメリカヒドリやその雑種とされていることがあるが、摩耗した幼羽はそれらしく見えることがあることに注意が必要。嘴基部に黒線が無い点、雨覆のパターンが異なる点、腋は白くない点などこの個体もアメリカヒドリとは大きく異なる。
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同上
こうした個体が群れにいると大変目立つ。