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キンクロハジロ♀成鳥(推定)"雄化個体" 18/02/26 大津市
投稿日時との時系列とは大きく反するが、昨季観察した印象深いキンクロハジロ。キンクロハジロ50余りの群れの中で際立った印象を放っていた。写り具合の関係上見辛いが、明らかに雌雄中間的な色彩で、頭部はこげ茶、胸は前胸部を除き暗褐色、脇は汚白色である。
キンクロハジロ♀雄化182026柳ヶ崎(3)
同上
胸の中央部のみ黒いなど通例の換羽順序とは異なる上に幼羽の残存は無くすぐに雄化を疑った。仮に摩耗部分や暗褐色部が幼羽であれば2月としてはかなり幼羽が残った個体となる。さらにその程度の換羽進度であれば腹部にも幼羽が残っているであろう。IMG_9624-crop
同上
斜光時、頭部の黒につやは無く、地色のこげ茶に鈍くくすんだような光沢を帯びていた。キンクロハジロ♀雄化182026柳ヶ崎(6)
同上
側胸部が摩耗のある灰褐色に対し、前胸部が先に黒くなっている。普通の換羽順序とは異なる。
冠羽も摩耗が強く、♀よりは目立つが♂よりは半端で派手さに欠けるなど雌雄中間的な装いである。IMG_9726
同上
遠巻きに観察すると異彩な羽衣がよくわかる。明らかに幼羽から換羽中のそれではない。♂幼羽でもなく、♂非生殖羽にも当てはまらないことからも♀の雄化個体と考えるのが妥当だろう。

病院の待ち時間中の観察だった。90分程度の暇つぶしに寄った湖岸で今まで観察が叶わなかったキンクロハジロ雄化個体と思いがけない出会いをした。案外こうした縁遠いものとの出会いは思いがけぬあっさりとした場面であることが多いように思う。