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オカヨシガモ♀成鳥非生殖羽→生殖羽 18/12/11 東京都千代田区
皇居外苑桜田濠で観察した。同級生のIくんが発見した。
脇羽や肩羽は羽縁が太く褐色が強いことからも新羽(=生殖羽)だろうか。オカヨシガモ♀が生殖羽に換羽した場合かなり全体的に明るく見え、上尾筒や下尾筒までかなり明るい金色に近い褐色の印象が強くなる。三列は無斑で灰色であるため非生殖羽である。
この個体の上嘴はかなり黒味が強く、通常の♀成鳥のようなツートンカラーではなくなっている。やや過眼線も短く太いようにも見える。雨覆は普通の♀成鳥のパターンだったとのこと。IMG_1438-crop
同上
黒い嘴に♀の羽衣という違和感ある外観だが、上嘴に関しては黒斑が大きく繋がり黒く見えているという雰囲気を受ける。ヨシガモの影響もあるかという話もあったが、正直なところ私にはわからない。♂であれだけ頭部に緑色光沢があったり、首輪があったり・・・とヨシガモ要素を持つ個体がいるため、♀でももちろんそうした個体はいるだろう。三列が垂れ下がった♀は比較的よく見かけるが、奈良に飛来したオカヨシガモ×ヨシガモのような個体が♀であった場合、あるいは非生殖羽であった場合どのような外観になるのかは大変興味深い。こうした個体をじっくり観察することが、そのような組み合わせの雌型雑種を見つけるための一歩になるはずである・・・

時折登場するIくんのブログはリンクからどうぞ。ここまで私がカモに傾倒した観察をするようになったのは5年ほど前からである。もともと地元が滋賀ということもありカモに観察の比重を置いていたのは確かであった。もともと羽衣、雑種などに人一倍関心を持っていたが、ここまで齢や個体差に関心を強く持ったのはそう遠くはない。そうしたマニアックでさらにハイレベルな同級生が関東にいるというのは恵まれている。