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メジロガモ×ホシハジロ♂成鳥生殖羽 19/02/20 京都市
この個体は京大生のKくんに教えてもらった。基本的にいつもいるような雰囲気ながら何故か二回も外しようやく20日と26日観察することができた。
背や脇には波状斑がみられ、ホシハジロの影響を大きく受けていることがわかる。しばしば片親の推測が難しいことのある、ホシ系雑種であるが、この個体は明らかにホシハジロ♀よりも小柄で胴体も華奢な印象を受ける。頭部も三角状に目の後方で尖り、やや急峻な曲線を描きながら嘴峰へ到達する。嘴も厚みはあまりなく短めである。胸は光沢を帯びた赤色で虹彩も薄赤であることからもメジロガモとホシハジロの組み合わせと思われる。
アカハジロとホシハジロの組み合わせでも似たパターンになることがあるが、ホシハジロとほぼ同大であるアカハジロが関わった場合はもう少し大柄で嘴もかなり長く見える。頭部もさらになだらかになり、ここまで三角形になることは少ないだろう。
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同上
20日はあいにくの曇り空でホシ系特有の光沢は確認できず。餌付いている為、人に寄って来る。
背面の暗色の印象はやや弱めで脇と背のコントラストはさほど強くない。
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同上 26日撮影分
本日は快晴だった。陽に照らされるとなんとも美しい光沢を帯びる。
旧羽の残存などは無く、生殖羽に移行済みである。
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同上
姿勢によって頭頂の印象は大きく変わる。
比較的スピードを上げて泳いでいるとややなだらかに見えることがある。また、潜水後など頭部が濡れていると頭頂が低く見え、相対的に嘴の比率が長く見えるため単体での画像では判別が難しくなることもある。
活発な動きもなく2日とも羽ばたきを撮れなかったが、翼帯は広めで初列はやや灰色懸り中間的とのこと。こうした雑種の目撃数が増えているように思う。