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ヒドリガモ♀成鳥生殖羽 19/04/09 京都市
ヒドリガモは雌雄ともに雨覆に明確な齢差があり、たいていの場合シーズンを通して年齢雌雄の識別が可能である。他種同様にヒドリガモも羽縁が橙色でやや広めの明るい色に換羽する。ヒドリガモ♀の嘴は秋から冬の幼羽からの変化を除いて、大きな色彩の変化はないことが多い。
この個体は概ね生殖羽への移行が済み、やや明るめの印象を抱く。脇羽も羽軸を除き、一様に橙色で非生殖羽よりも明るく見える。
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別個体
最外三列のみ羽縁は淡色だが、それほど摩耗は無く生殖羽に換羽したものか否か現地でも判断を迷った。橙色の羽縁を持つ三列風切羽は生殖羽。コガモやマガモのように外弁にパターンを持たないことが多い。
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別個体
体羽は生殖羽に換羽している。三列は淡色で一見すると非生殖羽のように見えるが羽縁は広く摩耗は少ない。色は非生殖羽的であるが、やや淡色の羽縁から滲むように羽軸側に白線が伸び、生殖斑様になっているため、三列は生殖羽ではないかと思う。この個体は肩羽の横斑が明瞭で細かく、僅かながら雄化の兆候があるかもしれない。
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別個体
上背の一部は非生殖羽が残っているようだ。最外三列風切羽は羽縁が狭く、淡色で摩耗している為、未換羽の非生殖羽である。
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別個体
いかにも生殖羽という個体。全身が橙色で美しい。三列風切羽は橙色の羽縁から羽軸側に色滲みするような形で生殖斑が形成されている。

春のヒドリガモ♀成鳥も換羽状況、体色などパターンが豊富である。概ね生殖羽に移行しているが、♂を含め非生殖羽の装いを残す個体も比較的普通にいる。