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アメリカヒドリ♂幼羽→第一回生殖羽 19/11/29 鴨川
鴨川でもコンスタントに観察できるようになったアメリカヒドリ。今季は♂成鳥に加え、♂幼鳥が越冬中である。両個体とも4キロ近く離れているが、この好条件で複数の羽衣を観察できるのは贅沢な事である。
肩羽は縦斑の入った幼羽である。また脇羽も無斑、褐色でなおかつ摩耗が強く尖りがあるため幼羽である。脇羽の幼羽の印象はヒドリガモと変わらないが、肩羽の縦斑はヒドリガモより強い傾向にあると感じている(非生殖羽も)。
脇のぶどう色は広範で頭部にも褐色部は無く、雑種を思わせる特徴は無い。雨覆は幼鳥であるため、灰色部がある。ヒドリガモ♂幼鳥よりも全体的に淡色な印象である。
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同上
後ろはヒドリガモ♀幼鳥。嘴は気持ち長めで基部が厚く見える。
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同上
後頸はやや淡い緑色である。成鳥では濃い緑を帯びていることがあるが、幼鳥はやはり淡いことが多いようである。
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同上
尾羽と上尾筒は新羽と旧羽のコントラストが見られる。尾羽はT2?を除き幼羽と思われる。特に内側2枚は幼羽らしいV字のノッチが入っている。上尾筒も黒味の強い新羽に対し旧羽である幼羽は茶色く摩耗が進んでいる。
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同上
腋羽は純白でヒドリガモのような明瞭な斑は見られない。
換羽が完了するまで残ってほしい。