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スズガモ×キンクロハジロ♂幼羽→第一回生殖羽 20/02/03 草津市
赤い矢印で印した個体が当該雑種。キンクロハジロ、スズガモ主体の1万弱の群れに混ざっていた。
体色や種の印象はキンクロハジロの趣が強い。
脇上列に褐色で尚且つやや尖った幼羽が残っている。腹部も一部は幼羽のようである。この画像では恐らく見てとれないが、三列風切羽は最外を残し脱落している。尾羽も数枚は摩耗が強く幼羽の残存と思われる。
キンクロハジロでは脇前部の白色部の食い込みは姿勢に影響を受けるが、(クビワキンクロよりも浅く)概ね深く食い込んでいる。背中の波状斑はほぼ無く、多少目立っている個体でも光の加減ではかなりわかりにくいことが多い。冠羽は当該個体の横のキンクロハジロ♂を比較してもわかるが、深く下垂する。嘴はやや華奢な印象を受け、基部はそこまで肉厚でない。頭部光沢は順光でたいていの場合紫に見える。
スズガモでは概ね背は後部で弱くなるが波状斑に覆われる。脇はキンクロハジロ同様に白色ながらも前述の食い込みはほとんどない。冠羽は無く、丸みの強い頭部をしている。嘴はやや大き目で基部は暑く、先端で幅広くなる。
体の大きさは当該個体同様♂幼羽でもスズガモ>キンクロハジロであることが多い。
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同上
さて、この個体は脇の食い込みはやや浅めで背には明らかに波状斑見て取れる。この画像は丁度光線が雲に覆われた際のものであるが、キンクロハジロでは波状斑が明瞭な個体であってもここまではっきりすることは無いと思われる。スズガモよりも不明瞭な波状斑であるものの波状斑の背の方から薄くなる途切れ方はスズガモと共通したパターンである。冠羽ははっきりと見られるが、キンクロハジロよりも明らかに小さく下垂しない。嘴は比較的薄めでキンクロハジロ的なパターンであるように思う。しかし、やや先端部で幅広になっているようにも見えるため多少はスズガモの影響をうけているだろうか。
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同上
寝姿はスズガモ的にやや丸みを帯びているが、印象がとにかく中間的である。
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同上
手前の同例であるキンクロハジロ♂幼羽と比べると大柄であることがわかる。
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同上
太陽光が強く当たるとキンクロハジロ同様に紫光沢を帯びる。角度や光線状態によっては背の波状斑は強調されるが、やはりスズガモよりも弱くいかにも雑種的な雰囲気を思わせる。概ねキンクロハジロよりの雑種でキンクロハジロと行動していることが多かった。
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同上
この日の草津市湖岸は大変カモの数が多かった。