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アカハジロ×ホシハジロ♂非生殖羽 20/11/01 草津市 Probably Bear's pochard × Common pochard male hybrid.
今シーズンの琵琶湖南部は非常にホシハジロ系の交雑個体が多くシーズンを通して多数の個体がホシハジロ群を彩った。この個体は津田江沿岸部、ホシハジロ大凡5000羽程度の群の端にいた。シーズンの先駆けとなったこの個体は10月30日に赤野井湾に飛来したもののこの日を最後に見つけられなかった。最も群れの出入の激しい時期でもあるため二日間の短期滞在だった可能性もある。
一見して大柄な体格で額から嘴に掛けてなだらかなカーブを描き頭部に対して長い嘴をしている。脇には不明瞭ながら白色の食い込みが見られ全体的な印象などからも片親はアカハジロと思われる。非常にわかりにくいが、嘴は嘴爪周辺に黒色部があり、やや波状斑もみられたことなどからもホシハジロも関わっていると考えられる。基本的にアカハジロ寄りの個体と思われ、光彩は白色に近いように見える。脇は褐色部が多く見られるが、まだ換羽がすんでいないようでこれからさらに綺麗な姿になるであろう。初めは幼鳥かと考えていたが、脇の褐色部を幼羽と考えるのであれば、背にももう少し褐色部や幼羽に見られる明瞭な羽縁が目立っても良さそうである。背は概ね綺麗な暗色でアカハジロの非生殖羽に近い色合いをしている。腹部など詳細に観察できれば良かったが、どうしてもこれ以上近くで観察できなかったため不鮮明な画像しかない。
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郡中にいると非常に目立つ。毎期数多く観察できるのはメジロガモとホシハジロの組み合わせであるが、やはりアカハジロが関わるとわかりやすい個体ではその大きさに圧倒される。とにかく渋い個体で非常にかっこいい。今期の雑種の中でも1,2を争う印象的な個体だった。